畜舎における火災の発生予防について

 昨今、畜舎における火災の発生が複数報道されていますが、畜舎における火災予防は、農家の皆様の安全確保のみならず、畜産経営の安定や畜産物の安定供給を図る上でも非常に重要です。また、近年の畜産経営の大規模化や機械化に伴い、火災発生時の被害や発生リスクが大きくなることも考えられます。
 畜産農家の皆様におかれましては、改めて、次の事項について点検・確認いただくとともに、従業員の教育などにより、火災の発生予防対策の徹底を図るようお願いします。

火災の原因となり得る機器の取扱い

(1)暖房器具及び電気機器の使用や給油など、農場内での火災の発火源となる機器の取扱い及び発火要因に繋がる作業ルールについて従業員全員で再確認する。
(2)暖房器具や焼却炉等の周囲に乾草、エサ袋、木材、その他の燃えやすいものを置かない。

電気設備の漏電や過熱防止のための定期的な点検

電気設備等の耐用年数を確認し、必要に応じ電気保安協会等の定期点検を受検するとともに、以下について点検する。

(1)漏電の防止

 ①配線が扉などに挟まれる、重いものの下敷きになる、ネズミや害虫にかじられる等による絶縁体の損傷、配線の露出や腐食箇所がないか。
 ②コンセントやプラグ、スイッチ周囲にホコリがたまっていないか。

(2)過熱の防止

 ①タコ足配線による容量オーバーとなっていないか。
 ②プラグはコンセントにしっかり差し込まれているか。老朽化によるひび割れなどがないか。
 ③開閉器には適正なヒューズが使用されているか。

(3)家畜排せつ物から発生するメタンガス

 家畜排せつ物から発生するメタンガスに引火する恐れがあることから、メタンガスが発生しやすい場所では、火気の取扱いに注意する。

(4) 畜舎火災の発生を想定した準備

 万が一火災が発生した場合も、その被害を最小限に抑えられるよう、事業継続計画(BCP)の作成を行うなど、日ごろから以下について準備をする。
 ①消火器具の設置、また火災報知器等の設置の検討
 ②家畜や従業員の避難方法や避難経路、避難場所の確認
 ③従業員の消火・避難訓練の実施

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