石野田臼太鼓踊

市指定無形民俗文化財 石野田臼太鼓踊

指定年月日:平成2年10月1日

石野田臼太鼓踊.jpg 下三財石野田地蔵堂において、1月末の日曜日に行われる。以前は、旧暦1月24日の地蔵祭りに近い土・日曜日の2日間行われていた。
 この踊りは、佐土原藩2代藩主忠興公時代に、門田の地を訪れた肥後細川藩士が石野田の若衆に伝授したとか、延宝3年(1675年)、肥後藩士が門田・石野田の若衆に踊を伝授したとかいう説がある(「三財の歴史」・三納ひざくりげ」)。古くから集落内の祝い事の時に踊られていた。それがいつのころからか、秋の豊作祈願の虫追い行事の踊り(8月15日の夜のころ)としても親しまれるようになってきた。明治8年(1875年)、石野田野村は大火に見舞われ、集落の28軒が焼失した。火災の難をのがれたいと願う人々は、東臼杵郡北郷村(現美郷町北郷)宇納間の火除け地蔵に代参者を送り、7日7夜の尾籠の末に地蔵尊の分身を歓請した。以来、宇納間地蔵尊の縁日である正月24日に奉納の踊りを開催するようになったとされる。従って、本踊りには、祝辞、虫追い、火除け祈願の意味が含まれるが、現在では、五穀豊穣や安産祈願など多くの意味が込められている。
 踊りは、出端、踊り、変形踊り(輪・十文字・輪踊り)、関の踊りと変化していく。石野田臼太鼓踊は、年々火除け祈願としての意味合いを深くしつつ、出店が立ち身動きができないほどの参詣客に見守られながら地蔵堂前で毎年奉納される。

引用・出典:『西都市史 通史編 下巻』
第6章民俗 第4節祭礼と芸能 二 風流・踊り 2石野田臼太鼓踊

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