岩崎稲荷六地蔵塔
更新日:2018年03月23日
市指定工芸品 岩崎稲荷六地蔵塔
指定年月日:昭和55年6月12日 所在地:西都市大字下三財
三財の中心街(岩崎地区)の北方台地上に所在しているもので、岩崎稲荷神社境内に建立されている。この地蔵塔は、室町初期のころから各地に建立された地蔵信仰の塔で、六角の笠塔形、上部に六地蔵仏を現した高さ3.5メートルのものである。
永禄12年(1569年)岩崎稲荷神社に参拝し社殿で急死した都於郡第11代城主伊東義益を悼んで義益の父伊東義祐が、その供養のために建立したものである。
供養塔の碑文に「奉為前三州太守桂円法光速証大覚位」とあったが、後にこの地方を領した島津氏が三州を日州にしたと伝えられている。三州とは、日向、大隅、薩摩の三国を示し、桂円法光とは、義益の戒名を現している。
市内の石塔の中でも、建立年代、目的、作者が判明しているもので、伊東氏研究には欠かすことのできない貴重な資料である。
引用・出典:『西都市の文化財』
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