銀鏡神社元宮

市指定建造物 銀鏡しろみ神社元宮

指定年月日:平成19年12月3日  所在地:西都市大字銀鏡

銀鏡神社元宮.jpg 銀鏡神社は、九州山地中央部の山間地、一ツ瀬川支流の登内川と銀鏡川の合流域に位置し、北東に地蔵岳・オサレ山、北西に雪降山、南東に龍房山がそびえる。この神社は歴史の古い神社で、背後中央にそびえる龍房山をご神体と仰ぎ、岩長姫尊・大山衹命・懐良親王を祀っている。
 銀鏡神社元宮は延宝3年(1675年)に建立されたものであるが、創建は棟札等から長享3年(1489年)とされる。一間社いっけんしゃ見世棚造みせだなづくりであるが、一般的な見世棚造とは異なり、正面に階段を置く流造ながれづくりへ移行する過渡期のものと思われる。また、中央扉の両側の羽目板(観音開き)には一対の鳳凰が描かれ着色されている。鳳凰は向かって左が雄、右が雌で、浮き彫りという技法がとられている。
 社殿は、見世棚造から流造への移行を示す過渡期の神殿で、建築学的にも重要な形態を示す貴重な建造物である。また、鳳凰も製作年代は社殿と同じ延宝年間のものであり、近世初頭に遡る作例として文化財としての意義は大きく、美術史学的価値を有する資料である。

引用・出典:『西都 文化財ガイドブック いにしえの詩』

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