長谷観音像

県指定美術工芸品 長谷観音像

指定年月日:平成14年3月28日  所在地:西都市大字三納

長谷観音像.jpg 三納の中心街から北方3.2キロメートルの山頂に長谷寺があり、その御堂に十一面観世音と脇侍の聖観世音及び勢至菩薩像が安置されている。
 長谷寺は、養老元年(717年)、大和長谷寺の徳道上人が諸国行脚の途中この地に立ち寄り、建立したと伝えられている。
 大永2年(1522年)の大火により、寺は宝物・古文書などほとんどを失ったが、三尊像は頭部のみが無傷で残った。都於郡第7代城主伊東尹祐は寺院の再興をはかり、越前国大野荘の仏師重嚴・周兼を招いて復元を行った。伊東氏累代の祈願所として再び寺は栄えたが、伊東氏の滅亡とともに次第に荒廃し、明治初年の廃仏毀釈によって廃寺となった。明治11年(1878年)、地元の人々によって堂宇が再建されたが、昭和20年(1945年)の枕崎台風によって再び倒壊。しかし、この時も三尊像の頭部は無傷で残った。現在の堂宇は昭和56年(1891年)地元の人々の浄財により再建されたものである。

引用・出典:『西都市の文化財』

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