都於郡城跡

国指定史跡 都於郡とのこおり城跡

指定年月日:平成12年9月6日  所在地:西都市大字荒武字都於郡ほか

都於郡城跡(空撮).jpg 西都市街地の南西約5.9キロメートル、国見山を源流とする三財川の流末が北に向かう地点の東側に展開する都於郡台地の北西端に都於郡の主体部(五城郭)がある。山城様式に構成されたこの城は、平地に孤立した自然の山丘を城取したもので、標高100メートル前後である。西方約900メートル、三財川を隔てた対岸台地(小豆野原台地)上には、縁辺部を中心に亀塚古墳群が分布し、東方には佐土原城跡を望むことができる。南方には無数の小丘陵地が連続しており、大淀川流域の地形につながっている。北方は、特別史跡の西都原古墳群が分布する西都原台地や国指定の茶臼原古墳群や穂北城跡が所在する茶臼原台地を眺望することができる。
都於郡城復元予想図.bmp 都於郡城跡の主体部は、「本丸」「二ノ丸」「三ノ丸」「西ノ城」「奥ノ城」の5つの曲輪からなっており、通常は「五城郭」と称しているが、遠くから見た様が船が浮かんでいるように見えることから「浮船城」とも呼ばれている。その範囲は、南北260メートル、東西が約400メートルにも及んでいる。また、主要曲輪の外側周辺には「東ノ城」「向ノ城」「南ノ城」「日隠城」等の出城跡や「大用寺」「岳惣寺」「一乗院」等の寺院跡が分布している。出城については、いずれも台地の先端に位置し、主要な連絡道路を抑えており、五城郭の南側及び東側にかけての守備を主とする砦として機能を果たしていたものと思われる。

引用・出典:『西都市史 資料編』
考古 中世山城 21 都於郡城跡

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