中山棒踊

市指定無形民俗文化財 中山棒踊

指定年月日:平成6年5月10日

中山棒踊.jpg 11月22日(旧来11月24日)、中山神社の秋の大祭で奉納される。神社は霧島社と称して山の神を祀り、産土神社として地区の人々の祟敬を集めてきた。棒踊は、農民が春から夏にかけての時期に、棒を持って地面を突き歌いながら、地固めや悪霊を払う所作を伴う芸能とされる。その由来は判然としないが、地区の人々には、島津藩士による武芸鍛練用としての槍と刀を6尺棒と3尺棒に替え、鎌を加えて踊りに仕組んだものであると伝えられている。本来は春の芸能であるが、経過を経て、現在は秋の収穫祭ミタマオクリの「ホゼ祭り」の時期に奉納されている。
 踊りの構成は、踊り組24人、鉦方4人、道具持ち2人、ほかに旗持ち等である。踊りは、楽は鉦方4名、歌4名で、踊るときは鉦を叩かず歌い手となる。踊り組の装束は、白襦袢に黒の腹かけを首からかけて回し、浴衣は膝頭まで上げ、赤襷を背中に十文字にかける。5尺の白鉢巻を背に垂らし毛頭をつける。鉦方と歌は、浴衣を着流し、三度笠を着用する。昔は陣笠を付けた。
 幼稚園生から小中学生、大人まで、それぞれの世代で伝承がなされている。公民館長をはじめ、保存会長の挨拶もあり、豊作に感謝し、暮らしの安泰を願う中山棒踊の歴史を着実に積み重ねつつある。

引用・出典:『西都市史 通史編 下巻』
第6章民俗 第4節祭礼と芸能 二 風流・踊り 6中山棒踊

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